シンガポールオフィス環境・ウェルネス出典あり

シンガポールでは「植物タワーでオフィスの空気をきれいにする」が注目されているらしい。

観葉植物を置くだけではなく、植物の力を引き出してオフィスの空気を改善する。そんな法人向けサービスを、シンガポールのスタートアップGreenairyが開発しています。空気清浄機では対応しにくい化学物質を対象にする点が特徴です。

シンガポールでは「植物タワーでオフィスの空気をきれいにする」が注目されているらしい。これ、日本でもイケる?

ビジネス概要

Business overview

Greenairyは、植物を縦型のタワー状に組み込み、周囲の空気を取り込んで植物や微生物の働きによって浄化し、きれいになった空気を室内に戻す装置を開発しています。一般的な鉢植えは空気をきれいにする速度が限られますが、空気の流れや植物が育つ環境を設計することで、より効率を高めようとしているのが特徴です。顧客はオフィスや学校、ホテル、サロンなどの施設運営者。単なるインテリアではなく、室内環境の改善を測定データと組み合わせて提供する法人向けサービスを目指しています。

植物をタワー状に配置し、空気の流れを設計して浄化効率を高める
ホコリなどの粒子だけでなく、揮発性有機化合物(VOC)などのガスを対象にする
空気モニターによる測定や、設置後のメンテナンスと組み合わせやすい

海外での主なターゲット

オフィス、学校、ホテル、サロン、工房などを運営する企業・施設。特に、窓を開けにくい空調管理された建物や、レーザーカッター、3Dプリンター、はんだごてなどを使う作業環境を持つ事業者。

POINT 01

空気清浄機だけでは解決しにくい課題に着目

一般的な空気清浄機やHEPAフィルターは、ホコリや花粉などの粒子には強い一方、すべての化学物質やガスに対応できるわけではありません。Greenairyは、オフィス内のVOCなど、従来の空気清浄機では見落とされがちな領域を狙っています。

POINT 02

健康と生産性を結び付けた法人向け提案

室内空気の悪化は、体調不良やいわゆるシックハウス症候群につながる可能性があります。記事では、室内空気の改善によって認知機能や生産性が高まったとするハーバード大学の研究にも触れられており、福利厚生や働きやすさへの投資として提案しやすいテーマです。

POINT 03

植物の自然な見た目と環境データを両立

無機質な機械だけでなく、緑のある空間をつくれる点も特徴です。Greenairyはシンガポールの複数拠点で短期実証を行い、RESET認証の空気モニターを使って、植物タワー、医療用イオナイザー、HEPA空気清浄機を比較したと説明しています。自社テストでは、植物タワーを置いたオフィスでVOCの水準が最も低く、記事では日平均値とピーク値がともに50%減少したとされています。ただし、長期的な効果や大規模導入の実績は今後の確認が必要です。

日本で流行る?

In Japan?

日本でも流行りそう度

★★★★☆

日本でも、観葉植物レンタル、オフィス清掃、空調管理、ウェルビーイング施策を組み合わせた法人サービスとして展開できる可能性があります。特に、窓を開けにくいオフィスや、デザイン性を重視するホテル・商業施設では、空気環境と空間演出を同時に提案できます。一方で、植物がどの物質をどの程度除去できるのかを明確に示す必要があり、健康効果を過度にうたうと信頼性や表示上の問題につながります。Greenairyの検証結果も、記事時点ではドイツのTÜV SÜDによる確認結果が近く公表予定という段階で、独立した長期データや日本での導入実績は不明です。そのため、面白さはあるものの、まずは測定・保守込みの小規模な実証から始めるのが現実的です。

日本で狙う顧客
大企業のオフィス、コワーキングスペース、学校、ホテル、病院や介護施設、サロン、工場・研究施設など。特に、従業員の健康や働く環境の改善を重視する企業と、緑を使った空間デザインを求める施設。
候補となる都市・エリア
東京。大企業の本社やコワーキングスペース、ホテル、商業施設が集中し、環境改善やウェルビーイング関連の法人提案を試しやすいためです。最初から全国展開するより、都心の一つのビルや施設で空気データの変化を測定し、導入事例をつくる方が進めやすいでしょう。

日本で事業化した場合の収益シミュレーション

Simulation

初期投資
¥4,800,000
想定月商
¥880,000
月間営業利益
¥110,000
年間利益
¥1,320,000
投資回収期間
約3.6年(43.6か月)

想定条件

想定顧客単価
¥88,000 / 人
1日あたり顧客数
10人 / 日

月次の収支試算

月間売上

¥880,000

月間家賃

-¥120,000

月間人件費

-¥320,000

月間原価

-¥180,000

月間営業利益

¥110,000

事業性の指標

年間利益
¥1,320,000
損益分岐点売上
¥741,714
投資回収期間
約3.6年(43.6か月)

※掲載している収益・費用等の数値は、公開情報や一定の仮定をもとにした参考シミュレーションです。実際の事業成果を保証するものではありません。

出典・参考情報

SOURCES & REFERENCES

ほかにも、こんな話。

Read next